田植え見学会

本日、小学生と田植えイベント敢行。今回は、旧花園市内の小学生が、学校から1時間かけて田植えの見学にやってきた。こちらの田んぼでは、未だに手植えによる田植え作業をやっている。昨今珍しい風景。

今日の講師は、私のお勤め先の社長殿。社長自らの手による、田植え作業直伝。作業前に、米づくりの歴史、米が主食になった理由(①保存が効く ②栄養バランスが優れている ③連作障害を起こさない)や、手植え作業のコツなどの教えを請う。うんうん、なるほど。

それでは、なぞなぞをおひとつばかり。

“1粒のモミ種で、何粒のお米ができますか?”、と講師の先生。

さて、皆さんも考えてみましょう?何粒でしょう?

答えは、2.000粒〜3.000粒とのこと。つまり、1粒で2.000培〜3.000倍になるらしい。すご〜い。

師曰く。“つまり、銀行に100万円預けても、1年間で500円の利子にもならない時代に、2.000〜3.000倍になるモミ種は素晴らしいですねー”と、話をしめくくって下さった。…小学生に、利息と金利の例え話をしてもわかるのかな。。案の定、ポカンとした表情を浮かべた小学生多数。むむむ。…仕方ない。隣にいた小学生に、“1個のチョコレートが、ある日2000個になっていた。…そんなことがあったら、凄いでしょ?素晴らしいでしょう?さっきの説明はね、そうゆうことなの”と、説明とも言えない説明をつけ加えてみると、うっひゃぁ〜、すごい!2.000倍!!と、奇声を発して喜んだ。しめしめ。説明としては、うまく代弁はできていないだろうけれど、ニュアンスは伝わった模様。私の言葉は、どうやら大人より、子供の方が通じるらしい。

田植え見学会後、ミラクルオプションで、その後1日田植え作業となる。私の作業した苗を見るなり師は言いました。“なんとも大胆な、スラローム曲線よ!”、と。(※スラローム曲線=単純に言うと蛇行曲線)更に、君らしいなぁ、と豪快に笑い声を上げる。むむ。自分の性格の歪みを思う存分堪能する。ゆるやか〜に、蛇行。全然平行線をたどれない。…やれやれ。

再会

卒業以来、ほぼ2年ぶりに母校である大学に出向く。久方ぶりの小田急線、久々の最寄駅、商店街からてれてれ歩いて20分。かつて通い慣れていた大学までの通学路。今日という今日は、なぜか途方もなく動揺しながら歩いた。まるで、合格発表の日のようだ、と苦笑する。…全然ぴんとこない。

動揺している一方で、知り合いに会うはずもないのだし?と思うとのんびりした気持ちにもなり、ゆっくり歩みを進めていると?うわっ。和っしょい!
第9回花園フラワーショー・ガーデニングコンテストに出展して下さったチーム“和っしょい”の女の子達に遭遇する。…びっくり。“わ〜〜〜、なんでいるの?”と、動揺あらわに尋ねると、“…いやいや、オオカキウチさんこそなんでいるんですか?”と問われる。…そうだよやぁ、平日の昼間からふらふらしているシャカイジン?私の方が、この場にはそぐわない。。気を取り直して、再び歩くと、うわわ、チームめがねさん?Real time にBlackさん!と。次から次に、コンテスト出展者の面々が現れる。わわわ。ちっとも学習能力のない私は、ここでも“なんでいるの??”を連呼し、すこぶる動揺。…皆さんに、笑って戴きましたとも、ええ。

それにしても、嬉しい再会だった。花植木の里・花園にて、制作作業中の皆とはまた違った表情をしていた気がする。花園にいたときは、お互い泥んこだったのに。尚且つ、捨て身だったしな。洗練された若者である彼ら及び、彼女達は、“都会”にすっかりなじんでいた。泥んこだったのが信じ難い。

ちなみに、花園フラワーショー準備期間中。にっちもさっちもいかない状況に、悪あがきを繰り返していた頃。友人に再会した。挨拶そこそこに、“いつもへらへらしているくせに。随分勇ましい顔つきだねー。そのうち、牙でも生えそうよ?”と箴言してもらった。…牙!

牙でも生えれば、心強く勇ましく、動揺なんかちっともしなくなるだろう。“…牙でも生えればいいと思う”真面目な顔でそう言った。

白いはな

生まれて初めて、友達の結婚式に行く。目黒にある由緒正しき日本庭園がある結婚式場は、生憎の雨ながら、冴えた新緑の樹々が美しかった。

小さい頃から知っている彼女は、勉強・運動は勿論、ピアノも弾けるし、字もうまい。…彼女の右に出るものはおらんぐらいの優等生。(中学時代、3年間、オール5で通した人なんて、彼女意外に見たことない。。)

でも、ほんとは知ってるよ。皆には、なんでもできる器用な子ぉやと思われていたけれど、本当は、凄く不器用なこと、知ってたよ。も〜〜…、イヤんなるぐらい真面目に一途に取り組むあなただったから、それが努力したからこそもたらされた結果だった、ということ。…知ってたよ?そして、皆から自分自身を“優等生”だと思われている事、ほんまはしんどいのかもしられへん…、と思ってた。言葉では聞いたこともないけれど、そういう風に感じることがあったんだ。

まだ中学生。バスケット部で部長だった“はな”があろうことか、顧問のセンセイに“真面目すぎるっ”て、皆の分まで怒られていたけれど、そういう所が不器用やなぁ、って人事ながら思ってた。足が速いんやから、逃げ足も速い方が良かったのにね。一方で、“このいい加減女!”て、怒鳴られては平手を飛ばされていた私が言うんだから、信憑性なんて全然ないねんけれど、(…それにしても、この違いはどこから来るんだろう。)それでも“まっすぐあろう”と耐えている姿は、やっぱりいじらしかったと思う。

結婚式場の立派な日本庭園を散策すると、白いウツギの花がささやかに咲いていたのを、彼女は目にしただろうか。雨に濡れても尚、まっ白なウツギが懸命に咲いていたこと。…いじらしさが、ちょっと似ているようで足を止めては見とれたよ。

ここで余談。(…むしろ、余談の連続すぎるなこの日記。。)
友達が書いたご両親への手紙。小さな頃、彼女の父上から貰った言葉を紹介していた。“お前は、将来必ず美人になるぞ”、と言われて育ったこと。それに対して、彼女はこう言っていた。“子供心に、それはない、と思っていたけれど、その言葉が嬉しかったし励みになった”、と泣きながら、呼びかけていた。うん。でも、まっ白ウェディングドレス姿は、胸に沁みるぐらい美しかった。父上の言葉はほんまになっちゃったね。…言霊ってあるかもしられへん、と言葉の力を思い出す。

今日は、ほんまにおめでとう。末永く、お幸せに。そして、何よりも嬉しかったのは“はながはならしく”ありのままの自分で笑っていられる居場所が見つかってほんとに良かった。そういう人と巡り逢えたこと、ほんとに良かった。…だって、中学生だった頃の私には、この先がどうなっていくかなんて、何にもわかんなかったから。人生最良の日に立ち会えてとてもとても光栄でした。

【今日のひと花】ウツギ(Deutzuia gracilis)/ユキノシタ科/耐寒性落葉低木/別名:ウノハナ/原産:日本(関東以西) /花期:4月下旬〜5月/耐霜性強。日なたと水はけの良い用土を好む。名の由来は、幹が中空になる為。また、卯月(陰暦4月)に咲く為。初夏の到来を告げるかのように、美しい白い5弁花を咲かせる。

出張イベント

ookakiuchi2006-05-14

花園フラワーショー“出張イベント”開催。本庄総合運動公園内で行われた緑化祭に足を運ぶ。こちらでは、“木工作教室”と“母の日用寄せ籠教室”を行った。

日曜日の公園は、なんといってものどかだ。の〜んびり。ゆ〜っくり休日を楽しむ家族連れの姿をたくさん見かけた。今日は、こういった方々が通りすがりに、花園フラワーショー出張イベントに足を止めて下さった。とても賑やかな1日だった。

今日は、木工作教室で、“まりるちゃん”という女の子と出会った。…忘れ難い女の子。まりるちゃんは、おばぁちゃんとお母さんと一緒に現れて、座るやいなや黙々と自分の想いを表現するが如く、作業に集中し始めた。…こういうときの子供の熱心さというのは凄い。子供だからといって馬鹿にできない迫力すら漂ってしまう。まりるちゃんが作ったものは、口で説明するのは難しいけれど、太い柱に螺旋階段のようなものが天を目指してのぼりゆく…、ような作品。ぶっちぎりで独走するまりるちゃんの作品は、未知の世界そのものだった。思わずその作品に見入っていると、“行けばいい”と、誰かに耳元でささやかれた気がする程だった。

“行きたいところに行けばいい。やりたいことをやればいい”、と。

自分が信じたものを信じて疑わない強さ。やんちゃきそうな大きくて強い目をもったまりるちゃんには、確かにそれがあって、そうゆうのが作品に投影されていた気がする。お母さん曰く、“集団行動が苦手で、学校の枠からはみ出ちゃうのよね〜、あの子は。”とつぶやいてはったけれど、それアンダースタンド!まりるちゃんを懐かしく感じたのは、私自身なんだか自分の思いとは裏腹に、よくはみ出てしまう子供だったのだ。(結果的に)ダンス・ステップ・ワン ツー スリーで、踏み誤っては間違える。…でも、いいんだよ。多分。自分が考えずに答えを教わったものなんて、結局あんまり身にならないし、後でむなしくなるだけだから。まりるちゃんに心の中でそうつぶやいて、でも、それは本当のところ、自分に言っている言葉やな、と気づいて少し苦笑した。

私も行きたいところにいこう。…たとえ、報われなくても、叶わない想いに焦燥感を覚えても。“行こう”と決めた、その一瞬の決意や意志は、消えはしないのだから。

その日、“出会いを大切にすることが人を成長させてくれるよ”と教えてくれた人に、早速まりるちゃんの話を報告することにした。…一期一会って、ほんまに凄い。教えて下さって、ありがとう。

コンテスト結果発表・当日

第9回花園フラワーショー・ガーデニングコンテストの結果が決まりました。

【グランプリ】
・屋外ショーガーデン部門
テクノ・ホルティ園芸専門学校 造園緑化専攻3年生
「光悦庭」

【金賞】
・コンテナ&ハンギングバスケット部門
李 芳静
「花時計」

・屋外ショーガーデン部門
テクノ・ホルティ園芸専門学校 造園緑化専攻3年生
「光悦庭」

・フラワーディスプレイ部門
相馬栄子
「探しもの」

・インドアガーデン部門
テクノ・ホルティ園芸専門学校 インドアグリーン専攻2年生
「地球樹〜共に生きている〜」

【銀賞】
・コンテナ&ハンギングバスケット部門
Blue Morpho 木田 圭史
「Eden」

・屋外ショーガーデン部門
インプレイス(株)
「涼風」

・フラワーディスプレイ部門
ぐるーぷ・ペタル
「通リ・通ル・通レ」

・インドアガーデン部門
増田 構造
「癒しの時間」

深谷市長賞】
・コンテナ&ハンギングバスケット部門
吉野 美由紀
「緑のパワー」

【花園町商工会賞】
・屋外ショーガーデン部門
木ごころ
「バラと宿根草ナチュラルガーデン」

ご場戴いた皆様による投票結果は、以上のようになりました。ご投票戴いた皆様、誠にありがとうございます。心より御礼申し上げます。

そして、第9回花園フラワーショー・ガーデニングコンテストに入賞した皆さん、本当におめでとうございます。今回私は、表彰式に立ち会うことができなかったので、皆さんの喜びの表情はレポートすることができませんが、後から写真で拝見させて戴いた所、どのお顔もなんて充実した表情やろう、とにっこりしてしまいました。うふふ。…つられて笑ってしまうものですね。

一方で、今回当コンテストに参加して下さった皆さんも、本日まで本当にお疲れ様でした。皆様の頑張りに拍手。実際の所、私自身は、コンテスト参加者である皆さんの頑張ってはる姿に何度も励まされました。フと思わぬ所で、陥りやすい“負の感情”にも負ける気がしなかった。それは、私1人の強さであるはずもなく、“真摯に物事に向き合う”皆さんの姿勢に感じ入っていたからです。

今回の花園フラワーショーにご参加下さった皆さん、重ねがさねありがとうございました。皆様の今後のご活躍を心からお祈り致します。

また、いつかどこかでお目にかかれますように。

木の心

ookakiuchi2006-05-04

天気:晴れ

本日、花園フラワーショー副実行委員長であり、樹木医である小山千秋先生による造園講座“木の心”がありました。

木には心があり、育み・慈しむと自分の心が投影される、と。じゃあ、“木の心ってなんやねん?”というお話になりますね?人間と同じように“喜・怒・哀・楽”を表すそうです。木が微笑むとその容姿は美しい。一方で、辛抱強く長生きでもある木が負の感情を表します。怒っているときは、枝や幹が“異形”を形づくり、哀しさを感じると衰弱する。木との付き合い方は、木の心を尊重せなあかんそうです。生育の3要素とも言われる“気温・光・水”が木の個性にあった条件になっているのか、聞いてみること。まず、“木”ありきで次に人の好みを考えよう?というのが先生の教えでした。

私が興味深かったのは、樹木医である小山先生が傷ついた木に対する対処方法をお話して下さったときのことでした。傷ついた木を直そうとするのは人間の傲慢さにすぎない、と。“直そうとする力”を助けることが人間としてできうることやそうです。気持ちがないと直らへんねんな〜、となんだか人間と同じみたいですね。
自分のことを考えるように、木のことを考えるともっと“木”を見近に感じられるんやろなぁ、なんて、ふんふんうなづきながら聞き入りました。来年も又、参加したいイベントのひとつです。

カントリーロード

ookakiuchi2006-05-01

天気:曇り

「歩き続けて この道ずーっと行けば あの街に続いている気がする カントリーロード

映画“耳を澄ませば”の挿入歌であるこの曲を、今日会場内で聴いた。1年ぶり2度目のイベント出演をして下さったMeine Meinung さん達による“カントリーロード”。なんだか、妙にこの情景と合うので、ふと切ないぐらい胸をつかれるこの一曲。

この道をずーっと行けば、一体何が起きるのだろう?と思うことがある。自分で決めた道ですら、霞がかってよく見えない。大分遠回り、たまに迷走。

正しいのか、正しくないのか。

世界に答えなんてなかった、なんて気づくのに、そんなに時間はかからなかった。自分で求めていくしかない。それでも、人は道を行くので自分自身で“それ正解”と認めて判断していく他ない。

この曲で歌われし道は、きっと“故郷へのレクイエム”のようなものやろけれど、皆、自分なりの“安住の地”を求めて今日もまた彷徨い続ける。

今現在、新緑の若葉が香る目にまばゆい程の“花植木の里”を、いつか懐かしく思ったりもするのだろう。…結果は、後からついてくる。人様よりスローペースなくせに暴走しがちな私であっても、それだけはわかっている。

本日まで3日間、会場内で時間の許す限り、BGMとして生演奏をして下さったMeineMeinung の皆様、連日お世話になりました。心より御礼申し上げます。この道をずーっと行って、またの再会を楽しみに。