暮らしの偉大さ

旅行最終日。あっという間の日々だった。世界遺産である“瀋陽故宮”も見た、“北陵”も見た、“世界園芸博覧会”も見た、東京駅をモデルにしたという“瀋陽駅”も見た、大連の町並みも見た。…でも、何よりも“見た”のは、生身の人間の迫力だった。そこに暮らしている人達の姿。圧倒的だった。
世界遺産の素晴らしさも、喜悲こもごも含まれた、かつての人間の暮らしや、歴史の重みを感じるからこそ、心を動かされるのかもしれない。都会における超高層マンションのハイクラスな生活と、赤茶けた平屋に住む素朴な農村の風景。勿論、どちらがいい悪いではなく、そこにある景色。日々蠢いて、ほとばしるエネルギー。“暮らすって凄いなぁ”と、改めて感じ入る。

今回の旅でお世話になった近畿ツーリストのSさん、たくさんの細やかなお気遣い、誠にありがとうございました。心より、御礼申し上げます。参加している全員が全員、ほぼ集団生活になじめないタイプばっかり、ばっかり!で、最終日まで行方不明にならない人が出ぇへんの不思議やなぁ、奇跡だわぁ、と思える程の顔揃え。(…さりとて、一番の問題児は、こうお話しているワタシなのでした。。)てんでばらばらな行進と、確実に遅れがちな歩みを意に介すことなき者もあり。(これもワタシのことです…。)心中穏やかならざることが多々おありだったかと思います。(後ろから、スリッパで叩いたろかー、と構えたことも1度や2度じゃなかったはずです…。)

Sさんがいらっしゃらなかったら、日本に帰れなかったんじゃないかと心底思います。1つ1つの細やかな気配り、ほんまにありがとうございました。あの場に居合わせた誰もが、“Sさんのおかげで旅行を楽しめた”との想いに、首がもげる程うなずくはずです。この場を借りて、御礼申し上げます。