再会

卒業以来、ほぼ2年ぶりに母校である大学に出向く。久方ぶりの小田急線、久々の最寄駅、商店街からてれてれ歩いて20分。かつて通い慣れていた大学までの通学路。今日という今日は、なぜか途方もなく動揺しながら歩いた。まるで、合格発表の日のようだ、と苦笑する。…全然ぴんとこない。

動揺している一方で、知り合いに会うはずもないのだし?と思うとのんびりした気持ちにもなり、ゆっくり歩みを進めていると?うわっ。和っしょい!
第9回花園フラワーショー・ガーデニングコンテストに出展して下さったチーム“和っしょい”の女の子達に遭遇する。…びっくり。“わ〜〜〜、なんでいるの?”と、動揺あらわに尋ねると、“…いやいや、オオカキウチさんこそなんでいるんですか?”と問われる。…そうだよやぁ、平日の昼間からふらふらしているシャカイジン?私の方が、この場にはそぐわない。。気を取り直して、再び歩くと、うわわ、チームめがねさん?Real time にBlackさん!と。次から次に、コンテスト出展者の面々が現れる。わわわ。ちっとも学習能力のない私は、ここでも“なんでいるの??”を連呼し、すこぶる動揺。…皆さんに、笑って戴きましたとも、ええ。

それにしても、嬉しい再会だった。花植木の里・花園にて、制作作業中の皆とはまた違った表情をしていた気がする。花園にいたときは、お互い泥んこだったのに。尚且つ、捨て身だったしな。洗練された若者である彼ら及び、彼女達は、“都会”にすっかりなじんでいた。泥んこだったのが信じ難い。

ちなみに、花園フラワーショー準備期間中。にっちもさっちもいかない状況に、悪あがきを繰り返していた頃。友人に再会した。挨拶そこそこに、“いつもへらへらしているくせに。随分勇ましい顔つきだねー。そのうち、牙でも生えそうよ?”と箴言してもらった。…牙!

牙でも生えれば、心強く勇ましく、動揺なんかちっともしなくなるだろう。“…牙でも生えればいいと思う”真面目な顔でそう言った。