青山展示スペース

天気:くもり

久しぶりに東京都渋谷区青山にある「花園フラワーショー“青山展示スペース”」へ行く。花園フラワーショー・開催ちらしと優待券、おまけに“まるまる通信”の為。青山通りを突き進むとケヤキの若葉が美しかった。道行く人々も色とりどりな程たくさんいて、都会やなぁ、と実感する。(これが花・植木の里にいると、あまり人とすれ違わないので、野良猫ウォッチングになりかわる)

辿り着いた青山展示スペースでは、お馴染みのイーゼルにノートが見開きで立てかけられていた。この展示スペースへ、来て下さった方に感想や日々の他愛ないことガーデニングについてなどを書いてもらおうと置いたもの。さながら、旅先で出会う“旅ノート”のようなもの。

白地のノートには、見開きいっぱいに描かれたマーガレットの花が咲き誇っていた。遠目でみても、それは目につく程だった。あぁ、見覚えのある絵だ…、とノートを手繰り寄せると小さな文字で“Y・S”とイニシャルが示してあった。Y・Sさんはこのノートの常連客の方で、度々ノートに絵を書いて下さる。私は、その線の勢いや儚さにいつも見とれてしまう。それにしても、飽きもせず書いて下さるなんてありがたいなぁ。

他にもこのノートには、神奈川県からミュージカルを見た帰り道に寄りました…、という方、時々作品を見にきては、ぽつりぽつりと感想を書いて下さる方、大阪から来て下さった方、“ガーデニングのことはよくわからないけれど、とても癒されました”と書いて下さったOLさんの言葉が記されている。また、子供達の愛らしい文字や青山展示スペースにて、今現在作品を展示している小口さんへの励ましの言葉。

様々な形での小さな小さな繋がり。

大都会の片隅にあるこんなに小さな場所であっても、誰かを励ましたり、励まされたり。
なんて心細くて、なんて優しい繋がりなんやろう、と改めて思う。誰にとっても、素晴らしい、圧倒的な場所では全然ないけれど、こんなにもひっそりしたコミュニケーションがあっていい。微弱な、目にも見えない程の微かな力を信じよう、とここに来る度思うのでした。