表彰式裏話。

ookakiuchi2005-05-06

今回第8回花園フラワーショーグランプリは、史上最年少かつ、史上初“コンテナ&ハンギングバスケット部門”で受賞した一ノ瀬素也さんだった。本人も驚きの表情。

イチさんに関するちょっとしたエピソード。コンテスト作品仕上げ追い込み真っ只中の4月24日。イチさんの友人達も、お手伝いに駆けつける。名づけて“チーム イチ組”。ほぼ1ヶ月かけて仕上げる作品の影となり、日なたとなって支えた友人達の存在。この日作品がほぼ完成。やっとの想いで仕上げたであろう作品を前に、“これで、チーム イチ組も解散やね〜”と、少しからかう口調で言うとイチさんの友人の1人は、“いやいや、これからこれから。解散なんてしませんよ?”と、妙に力強く宣言。これには、イチさんの普段の“友人への接し方”が垣間見える瞬間だった。いい友達を持ってはる方やな〜。からかって申し訳なし…、と反省しつつ“素敵な人間関係”を見れて豊かな気持ちになった。

コンテスト表彰式で印象的やったのは、フラワーディスプレイ部門で銀賞を受賞したチームリーダーハルさんの涙だった。泣き笑いの笑顔。途中、仕上がるかどうかの瀬戸際に立たされ、相当煮詰まっている姿を何度となく目にしていた。本人達曰く、“うちのチームが仕上がるか否かで、職員室が盛り上がっているんですよ〜”と、笑いながらも顔を曇らせているときもあった。心強く頼りにしていた先生の入院。本当に自分達の力のみで“闇の中を手探り状態”だった舞台裏。思うようにならない歯がゆさ。裏方(かつ写真記録係り)の私が居合わせたのは、舞台裏のたかだか数分・数時間にすぎない。それでも、口で言う以上の不安・焦燥感との戦いがあっただろうに…、と思うとじんわりきた。一体こういったことを、誰が知りえるというのだろう。…きっと、本人達が一番知っている。そういった意味でも、賞の良し悪し以上に意味深いものがあったように感じるヒトコマだった。