しま子ちゃんとの再会

ookakiuchi2005-07-07

空の織姫、彦星の再会を願うには不穏な空模様。七夕にちなんで、星型の花でも探すかなぁ、と彷徨いでた昼休み。思いがけず、しま子ちゃんと再会する。しま子ちゃんとは、子猫のときからのお付き合いである“しま模様”のトラにゃんこ。唯一、カメラをむけようが、近づこうが、怒る訳でもなく、かといって、喜ぶ訳でもなく我が道を行くタイプの猫なのだ。たいてい、この周辺の猫達はカメラを見るなり、怯えるか、“なんか文句あんのか、うりゃっ”と、睨まれるか、全速力で立ち去るか、いずれかの方法を取捨選択するのに、しま子ちゃんは、それをしない。小さくて、華奢なクセに、心がハードボイルドなのだ。

何かの現象に対して、“気にはしない”でいられるのは、自分の立ち位置とその現象の立ち位置に対して、客観的かつ冷静に眺める精神力があるからだ。しま子ちゃんを見る度、彼女のそのクールさとドライさに胸打たれる。そして、その姿の凛々しさを絶賛する。一方的に、私がぼ〜んやりと考察している傍らで、しま子ちゃんは、“…そんなことは、知らへんし。”と、ゆったりと寛いでいた。

七夕にちなんで探した星型の花は、“そうそう、ギボウシの花ね。”と、その花をカメラに収める。しま子ちゃんとの再会にすっかり気を良くした私は、不穏な曇り空にたたずんでいるだろう織姫と彦星に向かって、再会を願ってエールを送る。

“仰ぐ空 光さえぎる雲消えて 今、彼来たれと月に祈りを”
織姫が願いの短冊をたくすなら、そうゆう願いをたくすかもしれない。…せつない。