数の花

ookakiuchi2005-06-05

昨日青山イベントの帰り道にて“PROMO-ARTE(プロモ アルテ ラテンアートギャラリー)”で見かけた、「9×9(kukuten)」が、なんとなく忘れ難い週末。展示してあった作品の中でも、“数の花”が俄然面白かった。展覧会自体のテーマは、“9(ここのつ)”。9という、数字から独自の発想で試みた作品達。平面及び、立体を9人のデザイナーによる9つのアートデザイン群。

「数の花」という作品は、ただ一文字の数字を、同心円状に回転させ開く花!回転させた数字は、花びらのようにそこには描かれていた。作者の筆跡による解説“文字を並べたとき意味を無くしていく面白さ、そして造形の美しさ”にトキめく。ほんまに面白いー。ぱっと見は、シンプルな線で描かれた“レースのお花”のように見えるが、1つ1つの花びらは数字である、という秘められた不思議さ。

所は、渋谷。青山にて、突然の雷と大雨に見舞われて逃げ込んだ美術画廊。これっぽっちの期待も寄せずに入ったハズが、すっかり魅了されきって帰路につく。再び、扉をくぐると色眼鏡を掛けるぐらいに、世界が色づいて見えた。面白い日だ。

造形の美しさ…、といえば今現在会社の花瓶を色どっている“ジギタリス”の花を思い浮かべた。スタッフ春るんの家で、手折れてしまったジギタリスの花。大切に新聞にくるんで、持ってきて下さった。この花も、人を飽きさせることなく面白い。


【今日のひと花】ジギタリス(学名:digitalis purpurea)ゴマノハグサ科/英:foxgrove/和:キツネノテブクロ/花期:5月〜7月/成長が遅い耐寒性多年草。半日影で、湿ってはいるが排水の良い土で最も生育する。