生け花初挑戦

ookakiuchi2005-06-26

スタッフ春るんに連れられて、草月流生け花教室へ体験入学させて戴く。初めて、草月流の生け花に触れたのは雑誌の中での事。竹による壮大かつ巨大な作品。毎年恒例である国営昭和記念公園で開催されているという“草月流インスタレーション〜よみがえる木々のいのち展”に圧倒されたのだった。私の記憶が正しければ、(←たいてい、間違ってはいるものの…。)公園内から大量に出た剪定枝を廃材として処理する前に、もう一度その素材達に命を宿す…、という試み。

命を宿す?大抵、花を生ける行為そのものにも、人のエゴを感じてしまうのに、きちんと“命”を愛でること、生かす方向を考えてはるんやなぁ、とそのページに釘付けになった。
華道の歴史を遡ると、そもそも、嵐で吹き飛ばされた花々の姿を儚み、哀れんで生けたことに由来するんやねんて。私は、まだその門前でたたずんでいるだけなので、わかりもしないけれど。きっと、この道に精通してはる方は、めくらめっぽう手あたり次第花を摘むことをよしとしない。自然を生かす方向を見定めてはんのかなぁ、と思いながらおけいこさせて戴いた。

花を生けながら、もはや、ぬけがらになるぐらい集中する。自分の“意志”ではなく、花に集中しきりだった。…こ〜ゆうのが生け花というのかな?と、新たな扉をノックした。この日、初心者の私にあてがって戴いたのは、ドウダンツツジ、キク、シャクヤクカーネーションデルフィニウムの花だった。新緑の若葉を思わせるドウダンツツジの枝、薄紫のデルフィニウム、ぼんぼり菊を生けると、心なしか新緑の木漏れ日のような明るさがあった。もうすぐ夏がやってくる。